ロッコ日記

一日一日があっという間に過ぎていくので色々書き残すことにした。日記・雑記もろもろ。

実習感想

教育実習が終わって早五日経ったけど、実習の後始末をしたり実家から下宿に戻ったりいきなりシューカツ×2があったり慌ただしい毎日を過ごしている。(映画見に行ったりもしたけれども。「トゥモローランド」はなかなか面白かった。)せっかく貴重な体験をしたし、残しておきたいので忘れないうちに感想を書こうと思う。ただ個人的な情報を書きすぎると特定にもつながるので、ぼやかす所はぼやかす。文章をつなげるのが面倒くさいので番号形式で。

 

以下感想(長くなります)

①早起きがつらかった

毎日6時半起床で早起きが超嫌いな自分にとってはつらかった。11時とか12時とかに疲れきってあっという間に寝ているのに、(かつ土日も生活習慣を崩さないために早起きしたけれど)二週間経っても慣れなかった。昼間にモーレツな眠気が襲ってくる。眠気を紛らわすために毎日缶コーヒーを飲んでいたら胃腸の具合が悪くなった。社会人生活が心配である。

 

②死ぬほど忙しくて身体的にしんどかった

実際には死んではいないのでこの言い方は大袈裟だけど、思ったより忙しかった。特に実習後半。教育実習生は一人一冊大学から渡されたぶっっ厚い教育実習簿を持っていて、それに日誌とか授業を参観した感想とかを書き込まなければならない。一日にやることを書くと……

 

・朝、校門に立ち挨拶(20分)

・実習簿日誌の記入

・授業を担当するところをトコトン勉強し生徒に喋れるだけの雑学を調べ、板書計画を作り、授業の組み立てを紙に起こす→それを先生にチェックして貰い何度も直す

・自分の担当の先生やほかの教育実習生の授業を見に行く

(どういう授業だったか、その感想などを詳細に実習簿に書かなければならない)

・実際に授業をする

・自分の担当する学級の連絡事項を管理する

・生徒と掃除

・学級日誌にコメントを書く

・部活動に行く

 

……この他にも、校外へ生徒を引率し色々と連れて行く行事が二週間で何回かあった(それを書くと特定されそうなのでやめておく)。上記の作業を早いときは17時半、遅い時は21時半まで学校でやっていたので、今思うとよくやったなーと思う。正直しんどかったけど、精神的にはしんどくなかった。というか実習でしんどかったことは①と②だけ。以下は精神的に救われていたこと。

 

③実習生同士で仲良くなり楽しかった

実習は母校に行ったが、集まった実習生のほとんどが知り合いだった。同じクラスの人が自分の他に三人もいた。同じ大学の人もいたし、同じ塾の人もいた。狭い田舎町なのでありうることではあるが。

実習生は職員室から離れた一室を控室に貰えて、そこに荷物を置いて勉強や実習簿の記入をしていた。授業で出て行く時以外は、皆ずっとそこにいた。なので、色々と相談し合ったり助け合ったり思い出話をしたりギャグを言って爆笑し合ったりしたので、知り合いレベルだった人とも、知り合いじゃなかった人とも、凄く仲良くなった。一緒に、近い場所で、同等の苦労をしたら、競争関係では無い限り自然と人は助け合い、仲良くなれるんだなー、と思った。

もしかしたら気が合わない面もそれぞれの人にあったかもしれないけれど、皆そんな面を見せている余裕は無かったので問題無かった。どちらかというと弱みしか見せてなかった。

実習が終わって飲みに行ったのも、本当に楽しかった。

 

④生徒は元気だけど良い子で、先生方は優しかった

母校は自分がいた頃と比べ色々と変化していた。自分が在校生だった頃は、ミニスカつけまつげギャルはわんさかいたし、髪を染めて怒られるヤンキーとかも少なからずいた。ゴミもたまに落ちていたし、遅刻したり授業中に他の教科の課題をやったりケータイをいじる人もわんさかいた。

しかし、今の母校は進学校化が進んだ結果だからか知らないけれど、これらの生徒がほとんどいなかった。ミニスカはゼロだったし、化粧する子はいてもしているかどうか分からないほどの薄化粧ばかりだったし、ヤンキーもいなかったし、遅刻する生徒もほぼいなかったし、ケータイは、放課後まで一日中使用禁止の校則が出来た(自分の時は休み時間は使って良かった)からか、授業中にいじる生徒は全くと言っていいほどいなかった。実習生の皆も驚いていた。

生徒が実習生用に態度を繕っていたかもしれないし、五月末という時期もあったかもしれない。でも雰囲気から全然違った。

 

しかもほとんどの生徒が廊下ですれ違って挨拶した時に目を合わせて挨拶してくれる。良い子!!授業中も喋らない。良い子!!これには実習生の皆が賞賛していた。

でも、授業でなかなか反応してくれなかった。こちらから当てない限り、発言してくれる子は一人もいなかった。(実習生たちの話によると、一年生はまだマシで、二年生と三年生は完全に沈黙状態だったらしい。)こちらがギャグとか面白い話をしても、表情は笑っているが声に出して笑ってくれないので、教室の静けさがつらかった。これには実習生の皆がガッカリしていた。

 

自分たちが高校生の頃、こんなにクラスの雰囲気はおとなしかっただろうか。生徒は模範的な良い子になった代わりに、子どもらしさが少しだけ失われたのかな。なんだか、全体的に、心がしんどそうなイメージがあった。暗くは無いけれど、なんだかなぁ……となった。

 

授業中の雰囲気はともかく、それでも生徒たちは大学生に比べたら十分やんちゃで、元気な面はあった。休み時間になるといちいち廊下に出て友達と話す女子高校生とか、記念撮影をした時に変なポーズをする男子高校生とか。そのへんには元気を貰えた気がする。

 

あとJK可愛かったすごく

 

生徒の話が長くなったけれども、先生方はとても優しかった。担当の先生は大ベテランだったけれど、不甲斐ない自分の授業や明らかに足りていない教科への知識に対して、優しく教えて下さった。他の先生方も、何だか応援ムードだった。そうではない先生も一部はいたらしいけれど、ほとんどの先生が優しかったので、それにも救われた。

 

⑤授業は思っていたより出来た

実習に行く前に一番不安を感じていたのが教壇に立つこと、つまり授業をすることだったけれど、意外と出来た。ベテランの先生から見たら出来てなかったも同然だけど、つまったり、パニックになったり、生徒から突然質問を受けてとまどったりすることは無かった。授業は十回くらいやったかな?一日に四回授業をする日もあって、精神的にしんどくはならなかったけれどと腰が痛くなった。黒板に書き続けるのは意外に腰にくる。

 

授業が全て終わった実習最終日に、生徒に授業の感想を書いてもらった。生徒視点のアドバイスをして欲しい、と言って配った。ちゃんと指摘点が書かれつつも、字がキレイとか、○○の話が面白かったとか、見やすいノートが完成したとか、言葉が分かりやすかったとか、こちらを褒める点が書いてあった。とても嬉しかった。感想が書かれた紙は全部持って帰ってきて、ことあるごとに見返している。このことが生徒に知られたらドン引かれるだろう。

 

⑥最終日に色紙もらえた

涙目でありがとうありがとうと繰り返すだけの機械になった。恒例行事かもしれないし、二週間組は全員もらえていたけど、それでも、嬉しかった。

 

 

結論:先生という職業を真っ向から否定していたけれど、悪くないかもしれない。でも、今回の実習は正直環境が良すぎた。他の高校で働くとなったら、こんな良い思いは出来ないだろう。精神的には楽しかったし達成感もあったけど、身体的にすごくしんどかった。

 

良い気分転換になったのでシューカツ頑張れそうだ。以上。